東京ダウンタウン6

TOKYO★DT  ~問う。今日物語り~ 

『足跡の後』のワンショット!

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前回までのあらすじは・・・ コチラ

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灰色の空と、白色の雪の謎を解き明かすべく、

猿リーマンは足跡を残しながら、とにかく、進んだ。


まだ、間に合う。


進む先には、自分以外の足跡が見え、

進んだ後ろには、自分の足跡が足された分が見える。


でもそれは、長い道のりの、ホンノひと時の話。


時間が経てば、別の猿が同じ雪道をユキ、

それが誰の足跡なのか・・・、どれが自分の足跡かさえも、わからなくなる。


足跡が残った後は・・・


さらにまた、灰色の空から降る、白い雪に掻き消されてしまうのだ。

消えちまうから、忘れちまうんだ。


歴史は繰り返すとは、良く言ったもんだ。


どうせ、消えて忘れちまうなら、いっその事、

覚えるのをやめてしまおう。


歴史に学ぶとは、悪く言ったもんだ。

結局、同じことを繰り返し、学べてないんだ。


どうせ、学べないんなら、いっその事、

学ぶのをやめてしまおう。


踏まれて、降られて、踏まれて、降られて。

恋して、フラレテ、恋して、フラレテ。


文化猿な、猿リーマンは思う・・・


~妄想~

恋は盲目・・・「ロミオ…あぁ、ロミオ。なぜあなたはロミオなの?」

そりゃ・・・親がつけたから・・・だよ。ってこの発言自体が、盲目だったり、冒涜だったり。

とにかく、ジュリエットもロミオも白い雪にやられたわけで、

大ヒットしたレミオロメンも、粉雪なわけで・・・歴史は白い雪にやられてるわけだ。


・・・と。


繰り返す足跡の分だけ、強くなったと思うのは

やはり、この白い雪の仕業か?


学んではないが、強くはなる。

強くはなるが、繰り返す。


この無駄なリピート アフター ミー状態、

フランス語の授業中風にいうと、リピテ シルブプレ状態は・・・

灰色の空の仕業か?


繰り返す、無駄の螺旋階段を上った先に、あるのはやはり、

この灰色の空なのか?

問う、今日。


猿リーマンはさらに、雪の下町クルージングを続けた。