『足跡の後』のワンショット!
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前回までのあらすじは・・・ コチラ
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灰色の空と、白色の雪の謎を解き明かすべく、
猿リーマンは足跡を残しながら、とにかく、進んだ。
まだ、間に合う。
進む先には、自分以外の足跡が見え、
進んだ後ろには、自分の足跡が足された分が見える。
でもそれは、長い道のりの、ホンノひと時の話。
時間が経てば、別の猿が同じ雪道をユキ、
それが誰の足跡なのか・・・、どれが自分の足跡かさえも、わからなくなる。
足跡が残った後は・・・
さらにまた、灰色の空から降る、白い雪に掻き消されてしまうのだ。
消えちまうから、忘れちまうんだ。
歴史は繰り返すとは、良く言ったもんだ。
どうせ、消えて忘れちまうなら、いっその事、
覚えるのをやめてしまおう。
歴史に学ぶとは、悪く言ったもんだ。
結局、同じことを繰り返し、学べてないんだ。
どうせ、学べないんなら、いっその事、
学ぶのをやめてしまおう。
踏まれて、降られて、踏まれて、降られて。
恋して、フラレテ、恋して、フラレテ。
文化猿な、猿リーマンは思う・・・
~妄想~
恋は盲目・・・「ロミオ…あぁ、ロミオ。なぜあなたはロミオなの?」
そりゃ・・・親がつけたから・・・だよ。ってこの発言自体が、盲目だったり、冒涜だったり。
とにかく、ジュリエットもロミオも白い雪にやられたわけで、
大ヒットしたレミオロメンも、粉雪なわけで・・・歴史は白い雪にやられてるわけだ。
・・・と。
繰り返す足跡の分だけ、強くなったと思うのは
やはり、この白い雪の仕業か?
学んではないが、強くはなる。
強くはなるが、繰り返す。
この無駄なリピート アフター ミー状態、
フランス語の授業中風にいうと、リピテ シルブプレ状態は・・・
灰色の空の仕業か?
繰り返す、無駄の螺旋階段を上った先に、あるのはやはり、
この灰色の空なのか?
問う、今日。
猿リーマンはさらに、雪の下町クルージングを続けた。